ぜったい編めるチューブクロッシェ !
ビーズを入れてチューブ状に編む「チューブクロッシェ」はビーズクロッシェ・ジュエリークロッシェの技法の中でも人気かつ代表的な編み方です。
編み始めが難しくうまく出来ない、苦手という方も多いのではないでしょうか。
この記事を読むとチューブクロッシェの編み方のコツと克服法が分かります。
はじめに
私がビーズを入れてレース針で編む「ビーズクロッシェ・ジュエリークロッシェ」の編み方に初めて挑戦したのが20年近く前のことで、この「チューブクロッシェ」でした。
編み物初心者でしたが、ビーズステッチには慣れ親しんでいたので、同じビーズを使った手芸なんだからチューブクロッシェだってすぐできるだろうと思いきや、これが全然うまく出来ない。
当時は日本語で書かれている編み方本は少なかったけれども本を取り寄せて、たくさん練習しても、先輩に習っても、全然できない、編み始め5段めまでがどうしてもうまくいかない。
そんな大きな挫折をしました。
私には向いていない、できないと半年間放置していましたが、楽習フォーラムのビーズクロッシェ・ジュエリークロッシェの研究チームに入ることになり(編み物初心者側として)再度トライした時にあるきっかけでできるようになりました。
半年間もできないと悩んでいた私でもできるようになったちょっとしたコツをご紹介します。
過去にチューブクロッシェを挫折した方や苦手と思い込んでいる方にこそ読んでいただきたいです。
チューブクロッシェとは 〜tube crochet〜
ビーズを入れた鎖編みを輪にしベースを作った後、ビーズを入れて引き抜き編みを繰り返すと中心に空洞があるチューブ状の編み地なります。
「シードビーズ(丸小・丸大ビーズなど)を1目に1個入れて編む」のが代表的な編み方で、ビーズの配色で模様を入る「編み込み模様」が人気です。
そのほかにも、ビーズを入れる位置で平らな編み地を作ったり、分割してまた結合したり、増減したりと・・・様々な形状を表現をすることができます。
チューブクロッシェの編み方のコツ
1段め 鎖編み部分を輪にするところ(右利きの場合で説明しています)
はじめの難関がここです。
ビーズを1個づついれながら、鎖編みをします。
編みたい太さになるように(ここでは1段5目)鎖編みをし、1目めに針を入れて輪にします。
この時大切なのは編み始めの 糸端を左側 に持ち、ビーズをすべて 下側に 持ちます。
輪にしたら 編み始めの糸はこれから編む糸の右下に セットします。
まずここを適当にすると編み地がひっくりかえりやすくなったり、編み始めの糸がどこかに絡まったりしやすくなるので、輪にするところで「編み始めの糸は右下に」ということを心がけてください。
2段めの1目め
2番目の難関ははじめに引き抜く作業が出てくる2段めの1目めです。ここではポイントが 4つ あります。
1:針は裏山に入れる
ビーズクロッシェ・ジュエリークロッシェのビーズを入れた鎖編みではビーズ は編み目の裏山に入ります。
チューブクロッシェでは裏山に針を入れますので、ビーズの真下に針を入れます。
編み物経験のある方はビーズの手前(輪の内側の編み目=頭)の糸を拾いそうになりますがチューブクロッシェではビーズの真下に針を入れますので間違えないようにしましょう。
2:針はビーズの左側に入れる
1ではビーズの真下と書きましたが、さらに細かく説明するとビーズの 真下左側 に入れます。
うまく左側に入らない時は、まずはビーズの真下に針を入れてからビーズを右側に倒してみてください。
そうすると正しい位置に針が入ります。
3:これから編むビーズ は右に倒したビーズ の上に
2段めの1目め=これから編むビーズ は、今針を入れたビーズの上に来るようにセットします。
「背負うように」「おんぶして」などと表現されます。
4:これから編む糸は針を入れたビーズの上に
3までできても編み進むとビーズが横に向いたまたになっていて編み間違えていることがあります。
これは一見これから編むビーズが上になっていても、よく見るとこれから編む糸だけ針をいれたビーズの下になっているためです。
大切なのは糸が上になっていること!
糸が上になっていれば3のビーズも上になりますので最重要ポイントはこの「4」をクリアすることとも言えます。
編み間違えや編み地が整わない方の手元を見ていると「4」が原因であることがほとんどです。
<克服法>
チューブクロッシェを編んでいてビーズが横向きになってしまう方は、これから編む糸が右下にだらんと垂れていませんか?
引き抜く前にこれから編む糸をピンと立たせ、少し手前にひっぱって見てください。
3段めの1目め
3番めの難関は3段めの1目めで次に編むのはどれかわからなくなる問題です。
3段めの1目めは2段めの1目めに針を入れますが、この2段めの1目めがどれかみつかりにくいです。
<克服法>
1:2段め1目めを編んだらクリップをつける。
2:編み始めの糸が出ている目は1段め1目めですから、糸が出ていない方が2段め1目めと理解する。
3:2段めが編み終わったら編み針がついている右下の目から数えて1段の目数を遡り見つける。
チューブクロッシェを編む時の指の位置が大切
1:チューブの中心を左手親指で押さえる
チューブクロッシェで編み方向がわからなくなる1番の原因はチューブの中心が行方不明になるためです。
とにかくチューブの中心を上から左手の親指で押さえて、その位置を把握しておきましょう。
チューブクロッシェのレッスンでは「中心を見失わないで〜!」と連呼してます。
2:これから編むビーズを右手の中指で押さえる
引き寄せたビーズと右側に倒したビーズ は右手の中指で押さえ、針の上に糸が2本かかっている状態にします。
3:とにかく編み地から手を離さない
5段めくらい編むまでは編み方向がわからなくなるという方が多いです。
この原因は「編み地から手が離れる」ためです。
手を離した途端、編み地が空中でぐるぐるまわって、中心がわからなくなり、横向きに編んでしまったりということが起こりがちです。
これから編むビーズを寄せる時は右手に編み地を任せ、左手で寄せる。
引き抜く時は左手で編み地を持ち、右手で針を動かす。という風にとにかくどちらかの手で編み地を持っていること「編み地から手を離さない」、「空中に編み地を浮かせない」というのが解決法です。
チューブクロッシェを挫折しないために
適切な糸とビーズの組み合わせて編んでみよう
なぜ半年間編み地を放置して心折れ悩むほどできなかったのか・・・
今思い返すと糸とビーズが悪かったのではと思います。
インターネットで検索すればなんでも分かる時代でもなく、日本語で書かれたチューブクロッシェの資料は少なくとも私は出会うことがありませんでした。
またビーズクロッシェ用の糸は今では手芸店などで普通に購入できますが、当時はミシン糸で編んでいたのです。
「ミシン糸と丸小ビーズで編むなんて、手慣れた今だって難しいわっ!」
と当時の自分につっこみたくなりますができる人はできていた、でも編み物をしたことがなく、あまり器用ではない私には本当に難しくてできなかった。
それが編み物初心者の立場として楽習フォーラムの教材開発に関わり、編み物先輩たちが練った対策「太い糸を丸大ビーズで編む」ということで再度チャレンジしてみたことですんなりできたのです。
料理はお鍋、包丁、道具が大切!といいますが、チューブクロッシェだって同じ。
滑りにくい編みやすい太さの糸とその糸の太さにあったビーズで編んでみることが大切だったんですね。
初心者なら「オリンパス社のエミーグランデ糸」×「丸大ビーズ」この組み合わせが最適解です。
適当な糸とビーズで編んでいてできなかった方はこれでぜひやってみてくださいね。
まずはストライプでトライしてみよう
チューブクロッシェの醍醐味は配色しながら様々な模様編みができることです。
ですが、最初は1段の目数をすべて色を変えたストライプで編んでみましょう。
この配色は「 針を入れるビーズ」と「これから編むビーズ」が同じ色のビーズとなります ので編み間違えにも気づきやすく、安心しながら編むことができます。
「ぜったい編めるチューブクロッシェ」編み方動画
動画で確認したい方はこちらからご覧ください。
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