ビーズ作品デザインを変える要素3選
自分でビーズを揃えて作る時ビーズが違うと見本、サンプルと印象が違ってしまったとがっかりすることはありませんか。
どうしてなのか、3つの事例とともにご紹介します。
レシピが同じでもビーズが違うと
ビーズとレシピがセットになったビーズキットは便利ですが、材料は自分で揃えなければならないとか、好きなビーズやカラーで作り替えたいという場合もあるかと思います。
実際作り始めるとあれ?なんか変?とか、ビーズが違うだけで全然印象が違ってしまったという経験があるのではないでしょうか。
デザインを変える要素1:ビーズの色
同じレシピでもビーズの色が違うと全く異なる印象になることがあります。
上の二つの作品を比べると、まさか同じレシピで作られた作品とは思えないほどの差がありませんか。
ビーズの色が変わると全く違う作品となります。
配色は好み、感覚に左右されますから、どんな配色にも正解不正解はなく、良い悪いはありません。
左側のカラフルな配色が好きな方もいらっしゃるでしょうし、右側のワントーンで落ち着いた感じが好きな方もいらっしゃるでしょう。
正解はありませんが、テクニックをマスターし色の持つイメージを知ると狙い通りやリクエスト通りの配色ができるようになります。
デザインを変える要素2:ビーズの大きさ
(デザイン tsutsu)
うさぎモチーフの顔部分だけに注目してください。
左が丸大ビーズ、右は丸小ビーズでつくられています。
頬からあごのラインがわかりやすいですが、ビーズが大きくなると穴も目立ちやすくなり、左の丸大ビーズでつくったほうがエラが張った感じになっています。
以前キャラクター作品をビーズでつくるという書籍にデザインチームとして参加させていただいたことがありました。目と目の間隔、鼻と口の間隔がビーズ1個でも違うと印象が変わってしまい、厳しく指導が入り再制作になりましたが、それはとても勉強になりました。
正面からだけでなく色々な角度から見られることが想定される立体作品はビーズの穴のことまで計算する必要があります。
またビーズの サイズが小さければ小さいほど繊細さ、緻密さが増す というのがよくわかる例です。
・・・とはいえ、小さいビーズでつくるのは年々目が辛くついつい避けてしまいます💦
デザインを変える要素3:丸●ビーズとシリンダービーズの違い
デザイン chizujwe
左(上)はビーズ織りで使われることの多い円柱形をしたシリンダービーズで編んだもの、そして
右(下)は丸小ビーズで編んだもの
同じレシピで編んだ「りんどう」の花ですが、これも違いがよくわかりますね。
左(上)のシリンダービーズで編んだ方が、輪郭がはっきりと際立ち、対象そのものの形状が説明されるようにわかりやすいです。
シリンダービーズはビーズの形が揃っていて平面を編んだ時もピシッと平らに仕上がるなどの特徴があります。
右(下)の丸小ビーズで編んだ方は柔らかで情緒的な印象がありませんか。
丸小・丸中・丸大・・・「丸●ビーズ」というシードビーズは穴が丸く、断面も拡大すると曲線で、またビーズの側面が膨らんでいることから丸みや曲線、柔らかさが表現でき、側面に当たる光を柔らかに反射します。
それぞれのビーズにそれぞれの良さがあります。
わかりやすさを利用して、サインやピクトグラムのような象徴的なものを作る時や「これはりんどうの花です」という説明したい場合はシリンダー(円柱形)ビーズを使うのが効果的です。
それに対し、右側の作品のように花がりんどうであることを周知するのが目的ではなく「秋につけたいネックレス」というテーマで作る場合は、「落ち着いた」「もの哀しさ」「静けさ」など秋をイメージする形容詞から膨らませて、それを表現するにはどんなビーズがいいの?ということで柔らかい曲線でラインで綴れる丸小ビーズを選択します。
デザインを変える要素は他にも色々とありますが、 「配色」「サイズ」「ビーズの種類」 代表的な3つの要素をご紹介しました。
レシピ通りにつくっても何かが違うと違和感を感じた時にこの3つの要素を思い出してみてくださいね。
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