こんな時どうする?!「ラダーステッチ」が決まらない

ジュエリークロッシェ

作り目などで使われることの多い「ラダーステッチ」。
隙間ができてしまったり、整わなかったり、もどかしい思いをすることも多いのではないでしょうか。今日はラダーステッチをきれいに作る方法をお伝えします。

〜目次〜
1、「ラダーステッチ」とは
2、ベーシックラダーの編み方
3、ショートカットラダーの編み方
4、きれいに作るコツ「コの字に編み戻る」
5、きれいに作るコツ「1目つづ引き締める」
6、きれいに作るコツ「持ち方・手の添え方」
7、ラダーステッチの作品

1:「ラダーステッチ」とは

「ラダーステッチ」の「ラダー」は「rudder=梯子(はしご)」という意味です。
ビーズの側面同士が隣り合って、穴は進行方向垂直方向(上下)に向いて並びます。
ヘリンボーンステッチやブリックステッチの編み初めの土台となる「作り目」として使われることが多いですが、このラダーステッチ単独の編み地もあります。
「ベーシックラダー」と「ショートカットラダー」2種類の作り方があります。

2:ベーシックラダーの編み方

隣り合うビーズに糸が1回または2回渡り、しっかりとしたベースとなります。
2回渡るところは縮まり、1回渡るところは緩みやすくなり、糸の引き締め方が難しいと感じる方も多いです。
この問題を解消するコツは下記(4)〜(6)で解説します。

ベーシックラダーはブリックステッチの作り目として使われることが多いです。

偶数目と奇数目では糸の出方が異なります。
偶数目は編み始めの糸端と同じ方向(進行方向と反対向き)に、奇数目は編み始めの糸端と反対方向(進行方向)に出ます。
偶数目の場合は編み始め側にコの字に編み戻ったり、編み地を天地反対にすると進行方向に編み進めます。

編みながら目数を増やしていくことができます。

 

3:ショートカットラダーの編み方

はじめに作りたい長さ(目数)のビーズを通してから編み始めの糸端側に編み戻るように作ります。
隣り合うビーズに糸が1回づつ渡ります。(*下の画像の1目めと2目めは補強のため複数回糸を通しています)
糸がビーズの穴の中で交差するので既に通した糸縫って絡まないように気を付けましょう。

糸の出ているビーズのひとつ下のビーズを糸が出ている方に向けて拾い、スパイラルロープステッチと同じように左に倒すことを繰り返します。

糸は1回しか渡りませんので簡単ですが、少々緩みやすいのがネックです。ブリックステッチなど渡り糸をすくうステッチでは糸をすくったとき緩みやすいので作り目には向きません。渡り糸をすくわないヘリンボーンステッチの作り目に向いています。

編みながら目数を増やすことできません。

 

4:きれいに作るコツ「コの字に編み戻る」

特にベーシックラダーは隣り合うビーズに糸が1回渡るところと2回渡るところがあり、糸の回数が異なるため編み地がきれいに整いにくいです。

これを解消するコツとしてコの字に編み戻るとすべての渡り糸が2回となり安定します。

ただし「丸小ビーズ」「特小ビーズ」などでラダーステッチを編む場合は穴が小さくて編み戻れないこともありますので注意しましょう。
また作ったラダーステッチ部分から接続したり、後に糸が通ることが想定される場合は糸が複数回穴を通すことで穴が詰まってしまうことがあるので注意しましょう。

 

5:きれいに作るコツ「1目づつ引き締める」

あとでまとめて引き締めるのではなく、1目つづ引き締めます。
ベーシックラダーの場合は糸が1回しか渡らないところは特に緩まないように強く引き締めましょう。

6:きれいに作るコツ「穴の向きを揃えて手を添える」

ラダーステッチの穴の向きは編み進む方向に対して垂直(上下)方向に向いています。
右利きの方は、左手の親指の腹に下の穴をのせ、左手の人差し指の腹に上の穴が触れるように持ちます。

ヘリンボーンのように穴がはハの字になりがちですので1目むごとに上下に整えましょう。

7:ラダーステッチが主役の作品

ラダーステッチは作り目としてだけでなく、主役のステッチとして使われることもあります。

 

◆ラダーステッチで編むネックレス〜strada〜 デザイン 渡辺友美先生
(2017年楽習フォーラムビーズステッチ研修会課題作品)2021年現在は販売終了

◆楽習フォーラムビーズアートステッチWIZスタイル認定講座
Lesson6ブリックステッチのYラインネックレス
先端のシルバーの部分は2穴ビーズをラダーステッチで編んでいます。

◆ラダーステッチモチーフのネックレス デザイン 清水美和子
ラダーステッチの穴を利用してエンべリッシュしてモチーフを作ります。

2021現在は販売中

◆変わりラダーステッチのネックレス デザイン 清水美和子 2021年現在販売終了
大きさの違うビーズをラダーステッチすることでねじりが生まれコイル状になります。

 

 

今日の記事が皆様の疑問解決やお役に立てましたら幸いです。
お読みいただき大変ありがとうございました。
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