多面体を編む

ビーズステッチ

今年はビーズで編む多面体のレッスンを希望する方が増えています。

多面体とは4つ以上の平面に囲まれた立体です。
最小の多面体は四面体(三角錐)であり、4つの頂点と4つの三角形から成っています。
ビーズでつくるとこんな感じ↓

 

こちらは6面体

面を構成する三角形や、四角形、五角形・・・などはペヨーテサーキュラーとヘリンボーンステッチを組み合わせることで作ることができます。
1段めに通すビーズの数と角の数を一致させスタートし、2段めからは放射線状に毎角部分をヘリンボーンステッチで、3段めからは辺になる部分をペヨーテステッチで編みます。
この方法を基本とし、応用すればほとんどの多角形をビーズステッチで編むことができます。

面の形(三角にするか、四角にするかなど)を決定したら、今度はいくつの面で構成された多面体を編むかを決めます。
「正多面体」(通称、プラトンの立体)は、すべての面が合同な正多角形で構成され、すべての頂点で同じ数の面が接する立体です。
正四面体・正六面体(立方体)・正八面体・正十二面体・正二十面体の5種類しか存在しないことが証明されています。
初めはこれを順番に作り、法則をみつけることにしました。

いろいろな編み方があるかと思いますが、nagomi*styleのレシピでは1枚めだけ段数を多くし、2枚め以降はひとつ前の多角形の辺と繋ぎながら編んでいます。

糸始末をしないで一続きで編むのであれば1枚目は中心から、2枚めは外側から減目しながら編むことも可能です。自分で作るときは糸始末したくないのでこの方法ですが、レシピが複雑になるのと、間違えやすく編みにくいのでキット化はしていません。

色々編んでみましたが正二十面体が小さな三角形の繰り返しで、どなたでも作りやすいようです。2020年春に発売したnagomi*styleのレシピではすでに50個近くの完成報告をいただきました。


 

 

 

 

配色によっても印象が色々かわります。
ルールがわかるとレシピをみないでも作れるので、一人で複数個作る方も。

タイマーをかけて1面5分以内でつくりましょう!
5分×20面=100分 2時間以内で20面ボール1個めざしましょう!
なんて意気込んでいます。


3Dビーズの楽しさ沼にハマるとなかなか抜け出せないかも。
なかなか深いです。

 

私が参考にしている本は息子の本棚にあったこちらです。
立体だけでなく、メビウスの帯とか結び目理論などチューブをつくるときのアイディアがあったり、毛の生えたボールの定理など解けない謎なぞのような現象などページをめくる手がとまらず、ビーズで試してみたくなることが満載です。

星形立体

 

nagomi*style20面体ボールのキットも好評発売中です。
ビーズで編む多角形・多面体ぜひトライしてみませんか。

 

 

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