ビーズステッチの糸使い分けていますか

ビーズステッチ

糸と針で編むビーズステッチ、いろんな糸がありどれを使っていいのか迷うという方も多いのではないでしょうか。
今日はビーズステッチの糸について徹底解説いたします〜!
(2022年追記事項あり)

1:ビーズステッチの糸は大きく分けて2種類ある
2:合成繊維糸の特徴
3:ナイロン糸の特徴
4:糸いろいろ
5:ワックス
6:まとめ

 

1:ビーズステッチ糸は2種類ある

色々な国、メーカーから色々なビーズステッチ糸が発売されていますが、ほとんどのものが
左(上)側の「合成繊維糸」、右(下)側の「ナイロン糸」と2つに分けられます。
*ナイロンも合成繊維の1種なので正直この区分は少々謎ですが💦、長くこの表記で分けられているので、ここでも即して説明していきます。

それぞれの特徴をみていきましょう。

2:合成繊維糸の特徴

伸び縮みしにくく、ハリがあります。
形状記憶するような感触があり、作り目のラダーステッチや、立体を編む時など、しっかり形を保ってくれ編みやすさを感じます。
繊維を溶かして固めてあり、表面はコーティングされていて防水性と耐久性に優れています。
中にはコーティングが剥がれやすく色落ちしやすいものもあるので、特に「黒」糸の糸などはカットしたらあらかじめティッシュなどで拭き取ってから使うと良いでしょう。(手が汚れますが水溶性なので洗えば落ちます)
釣り糸として販売されていたものをビーズ用として使われるようにもなり、色の種類も増えました。
「ファイアーライン」「ワイルドファイヤー」「パワープロ」「ビーズスレッドKO」「ベリーベリー」など様々な合成繊維糸がありましたが、最近では使い勝手の良さから周囲では「wild fire」一択になりつつあります。
ナイロン糸に比べると高価で約50mで1500円です。(2021年現在)
(追記)値上げラッシュの2022年4月〜1800円に値上されました

ワイルドファイアーwild fire糸を買うときには注意!

この糸を買うときには「太さ」と「長さ」の2点に注目してください。
主に50yd(45.8m)と125yd(114.4m)の2種類がありますが20yd(18m)という短い巻もあります。
メーカーによって巻き取られて販売されることもあるようですが、50ydで1500円で販売されていることが多いのでm換算してあまりにも高かったり、安かったりという場合は注意した方がよいかもしれません。(先日生徒さんがネットで安いものを見つけて買ったらネックレス1本作って終わってしまったいうことがありました)

また太さが主に2種類あります。
「0.06in」という表記があるものは0.15mmで一般的に使われています。
「0.08in」という表記があるものは0.2mmで、ストリングや穴の大きいビーズを編む時に向いています。

色の種類について

この6色は常備していますが、初心者さんはまずは「白」「黒」を揃えて次に「グレー」と「グリーン」をプラスして4色常備されるとよいでしょう。
「グレー」か「グリーン」どちらかひとつという選択になれば「ボタニカルモチーフをよく作る方はグリーン」そうでなければ「グレー」とお勧めしています。
(追記)2021年「ピンク」と「ベージュ」が追加されました。ベージュはお勧めのひとつです。

この糸のデメリットは、普通のはさみでは切りにくいことです。
よく切れる専用のはさみで切らないと先がボサボサになり、針穴に通すのが至難の技となります。
他の糸を切る時とは分けて、ワイルドファイアー糸専用のはさみとしてこちらを使っています。
近正さんのこちら、一回でシュパッと切ることができ、愛用しています。

あともうひとつのデメリットは白い糸が長期保存でくすんでしまうこと。(右側は購入後2年経過したものでベージュに変化)
でもベージュ色がもともと販売がないので、私はわざとくすませてベージュの糸として使っていますよ。
(追記)2021年秋ワイルドファイアー に待望のベージュ色が追加されました。

これは個人的な感想ですが、形を保ちやすい糸だからこそのデメリットで、一旦折れたり癖がつくと、そこで糸が何度も絡むということがあります。
ただもし絡んでも解くことがナイロン糸に比べると容易で、傷つきにくいのでそこはさすが強度のある合繊繊維糸だなぁと思います。

2:ナイロン糸

アメリカ製が多い合成繊維糸に対して、ナイロン糸は日本製も多く販売されています。
しなやかな使い心地と編み上がりで色が豊富です。
55ydで287円〜308円(2021年現在) くらいの価格帯で気兼ねなく使えます。

MIYUKI製 ビーズステッチ糸

50m巻で中明度・中彩度のニュアンスカラーも多く使いやすい色が多いです。
ボタニカルモチーフに欠かせないピンク系やグリーン系が充実していて花言葉ワークの時など、フラワーモチーフを繊細に作りたい時重宝しています。
つるつるしたワックス加工がしてあるのか、絡まりにくく糸捌きがしやすいです。

TOHO製 One・G

46m巻でミシンの下糸のようなミニサイズで見た目も可愛い糸です。
こちらも使いやすい色が多く、12色セットはケース付きで持ち運びも便利です。
ワックス加工がしてありナイロン糸ですがハリがあり使いやすいです。
250yd(229m)という大巻があり、試作をする時などこちらをメインで使っています。

ナイモ Nymo

ビーズッステッチを始めた頃にはナイモしかみたことがありませんでした。
太さも色々あり、やわらかく繊細です。一般的には細めのBとDがあります。
細めのBサイズは15号の極細針などでも簡単に通すことができ、何度もビーズの穴を行き来する複雑な作品などにはこの糸を使うことが今でもあります。
使っているうちに擦れて毛羽立ってきたり、色落ちするのが残念です。
Dサイズは太さがあり日本のナイロン糸と似たような使い心地です。
コーン巻は試作用とし惜しみなく使っていましたが、1度買うと10年くらい持ちました。
海外のサイトでないと入手が難しいので、先日2個目のコーンがなくなったところで、もう買い足さずone・Gの大巻を使うことに変更しました。長く相棒として活躍してくれたナイモ糸ともお別れしました。

4:その他

100%ナイロン糸は他にも色々な国、メーカーから発売されています。

ポリエチレン糸というのもあります。

 
 
 

5:ビーズワックス

ビーズステッチを始めた頃は、ナイロン糸のナイモしかなかったので、必ずワックスをひいて強度を上げてから使っていました。
強度を上げる時は「ハード」タイプに糸を押し付けて伸ばします。
今思うと一手間だったなぁと懐かしいです。

太さが欲しいという時は2本をワックスで接着して使うこともありました。
その場合はスティック状のソフトワックスを使いました。ベタベタになるので完成した作品を拭き取る必要がありました。

青いケースのワックスは糸の滑りをよくするもので、絡みやすい場合や、一度絡んで解いた際にボサボサになった場合、このワックスをつけると元どおりになります。ヘアートリートメントのような役目をするワックスです。

間違えてカットしてしまった時や、長く余ってしまった場合などはジップ袋に入れて長さも記載しておきます。

試作用に使ったり、外出時糸ごと持ち歩かなくてよいのでいいですよ。

2021年現在の糸の引き出しは合成繊維糸がメインで、最低限しか持っていませんがこのスタメン糸でほとんどの作品を作ります。

6:まとめ

最後にそれぞれの特徴を(個人的な感想を含めて)まとめます。

ナイロン糸のデメリットは合成繊維に比べると「弱い」「切れやすい」と言われますが、経験則ではナイロン糸を使っているから切れたという作品はほとんどありません。日本製が多いナイロン糸は高品質で個人的にはとても使いやすいなぁと思います。
それぞれのメリットデメリットを知り、用途に合わせて使い分けてみてくださいね。

 

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