ネパールチェーンってどんなステッチ?

ビーズステッチ

「ネパールチェーン」ステッチをご存知ですか?
名前の由来をはじめ、編み方もあまり知られていない「ネパールチェーン」についてご紹介します。

〜目次〜
1:ネパールチェーンとは
2:ネパールチェーンの使い方
3:nagomi*styleで販売中のネパールチェーンキット

1:ネパールチェーンとは

スパイク飾りから派生しているステッチと考えています。


スパイク飾りを1目(1段)とし、前目(前段)とつなげながら編んでいくステッチです。スパイク飾りのはじめに通すビーズを「ベースビーズ 」、それ以外を「飾りビーズ」とすると、主に前目(前段)の「飾りビーズ」を拾ってチェーン状につながります。
<ネパールチェーンの一例>

「飾り」ビーズ部分で花や葉を表現することが多く、特にデージーチェーンの糸回しで飾り部分に花を編むネパールチェーンのデザインは人気です。

「ネパールチェーン」という名前は「ネパール連邦民主共和国発祥だから?」と思い、調べてみましたがその記述はどこを探してもみつからず、由来はとうとうわかりませんでした。ネパールのお土産や手工芸品に、植物を刺繍したデザインが多くみられますが、ネパールチェーンの飾り部分で表現される「花」や「葉」の印象と共通点が感じられるから、この名前がついているのかなと勝手に推測しています。

2:ネパールチェーンの編み方・使い方

これはnagomi*styleで以前に発売したネパールチェーンをつかった作品レシピの一部です。

ネパールチェーンの基本形をアレンジしていますが、○ビーズがベースビーズ、■ビーズが飾り部分となります。
2目めは1目めの飾りのビーズのひとつを拾うことでつながっていきます。
前目(または前段)を拾わなければ、ただスパイク飾りを編み続けることになり、結果フリンジ飾りのような編み地が出来上がります。
飾り部分で花を編むことが多いというのは、上の図でいうと、デージーチェーンの糸回しとなる6目めや7目め部分のことです。
○ビーズが「茎」、■ビーズが「葉」、6〜7目めの飾り部分が「花」のように見え、ネパールチェーンの外見の特徴である曲線の美しさや蔓のような印象につながっています。
編み地に幅・太さを出したい場合には目と目の間に橋渡しの役目のブリッジビーズを通したりします。
早く編み進みたい時にはベースビーズを多く通したり、大きく長さのあるビーズを使うとよいでしょう。

楽習フォーラムのアルファ認定講座のレッスン2では「ネパールチェーンの基本の編み方」「マルチホールをとりいれた編み方」「ネパールチェーンの編み始めと編み終わりのはぎ」が勉強できます。

お近くの教室でぜひ。
こちらから検索してご予約くださいね。

こちらは平成20年に楽習フォーラムから「ネパールチェーンのネックレス〜やさしい花〜」というキットで発売された作品です。
もう13年前ですね〜。
ネパールチェーンのキットは当時もめずらしかったので作ってくださった方も多いのではないでしょうか。
今は廃盤ですが、定期的にお問い合わせがあるほど気にかけてくださる方も多いキットです。


こちらはネパールチェーンでベースを作った後にお花の飾り(デージーチェーンに見えますが、そうではない糸回しで)をエンべリッシュして作ります。
花の色をどうしようかと悩んで色々と試作したことが懐かしいです。

3:nagomi*styleで販売中のネパールチェーンのキット

曲線が美しくやさしい印象が好きで、nagomi*styleでもネパールチェーンを使ったキットを数多く発売しています。
デージーチェーンと相性が良いと思っていて、ネパールチェーン×デージーチェーンを組み合わせることが多いです。

デージーとネパールチェーンのネックレス ~リネアリス~
デージーとネパールチェーンのネックレス ~シロツメクサ~
デージーチェーンとネパールチェーンのネックレス ~ノエル~
ネパールチェーンと4ホールビーズをヘリンボーンステッチで編むリングモチーフのバッグチャーム ~JOYEUX~

お問い合わせはこちらまで

 

ネパールチェーンの構造をご紹介しました。
皆様はこのステッチでどんなデザイン・作品をつくられますでしょうか。
どちらかというと今はマイナーなネパールチェーンがもっと色々使われてバリエーションが増えたらなと思います。

お読みいただき誠にありがとうございました。

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