色の不思議 対比効果 / ビーズ の色合わせ・配色がわかるビーズカラーコーディネイト

合わせる色によって色が変わって見えたという経験はありませんか。
この色の不思議現象<対比効果>について解説します。
目次
1:色はある条件が揃うと変化して見える
2:色の対比効果
2-1同時対比
2-1-1色相対比
2-1-2明度対比
2-1-3彩度対比
2-2継時対比
3:ビーズカラーコーディネイトでも応用
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1:色はある条件が揃うと変化して見える
2色が配色された時、2色はお互いに影響し合い、単色時本来の色から変化して見えます。
2:色の対比効果
2-1 色の同時対比
2色の大きさ・分量が異なる時、小さく中央に配された色(図色といいます)の見え方は分量の多い背景色(地色といいます)によって変化して見えます。接する2色を同時に見た時にこの効果が起こります。
色の3属性それぞれの側面から対比が生じます。
2-1-1色相対比
図色がオレンジ色の場合、地色が赤の場合は、黄みかかって見え、地色が黄色の場合は赤みかかってみえます。
この色相対比が起こるワケを説明します。
人間の目は、同じ色を見続けると補正機能が働き補色を認識します。
背景色が赤の場合、補色の青緑で補正がかかり、矢印の方向へ赤から離れるように黄色方向へ色が変化して見えるのです。
このためオレンジが黄みがかってみえるようになりました。
背景色が黄の場合、補色の青紫で補正がかかり、矢印の方向へ黄色から離れるように赤方向へ色が変化して見えるのです。
このためオレンジが赤みがかってみえるようになりました。
2-2-2 明度対比
背景色と反対方向に図色の明度が変化します。
黒が背景の場合は明るいグレーへ、白が背景の場合は暗いグレーに見えます。
2-2-3 彩度対比
背景色と反対方向に図色の彩度が変化します。
鮮やかな緑が背景の場合はやわらかい印象の黄緑へ、落ち着いた緑=カーキが背景の場合はより冴えた黄緑に見えます。
同時対比にはこの他にも補色対比・縁辺対比などがあります。
2-2継時対比

人間には外界からの物理的刺激変化による感覚変化を中和、緩和しようと無意識に応答する特性が備わっています。
時間を経過した後に起こる対比効果のことを継時対比といいます。
上の4色の上にある図色のグレーは、長く見つめれば見つめるほどに背景色の補色が重なりグレーから色味を帯びて見えてきませんか?
3:ビーズカラーコーディネイトにも応用してみよう
で編み込まれている丸小の色は何色でしょうか?下記のどちらかが使われています。


正解はBのオレンジ色でした。
理由はさきほど説明した色相対比による変化です。
背景色赤色から離れるように黄色(金色)へ変化してみえたわけです。
ということで、この理論がわかれば、もし理想の色がない場合、こんなイメージの色が使いたいのに手持ちにない場合など配色する色でそれらしく変化させることができますよ。
特にビーズは光・輝きをまとっています。
光・輝きをまとったビーズは「黄色」「金色」を重ねてイメージしてみてください。
金色のビーズを切らしてしまった、手持ちがない!という場合も、色相環で黄色の隣の位置にあるオレンジや黄緑を対比効果で金色に変化させて使いましょう。
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