ステッチ解説〜フラットに編むヘリンボーンステッチ〜

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ビーズがハの字に並ぶヘリンボーンステッチは、形状、スタートの仕方、ターンの仕方と様々あり、とても奥の深いステッチです。この記事ではフラットに編む一番基本的な方法をご説明します。

ヘリンボーンステッチとは

ヘリンボーンステッチは1対/1ペアのビーズが傾いて並びその様子が魚の骨のように見えることから
「にしんの骨」ヘリンボーンという名前がついた編み方です。
ペヨーテステッチやブリックステッチのようにビーズが隙間なく整列した緻密な編み地に比べると、
ハの字に並ぶビーズに隙間ができるため、エアリーでカジュアルな印象を受けます。(個人的な感想です)

編み始め

スタートの仕方が色々あります。
一般的にはラダーステッチでベースを編み、次の段からヘリンボーンをスタートさせることが多いです。
いきなりヘリンボーンステッチでスタートする方法は拾うビーズを間違えやすく、編み地を引き締める時にコツが必要で、やや上級者向けです。
はじめてヘリンボーンステッチに取り組むならラダーステッチを作り目としてベースにする方が良いでしょう。
ラダーステッチはベーシックラダーとショートカットラダーと2種類ありますが、ヘリンボーンステッチはショートカットラダーをあわせるのが一般的です。
◆ショートカットラダー編み方はこちらからご覧ください。

目の数え方

基本的には1ペアのビーズつまりビーズを2個で1目となります。
早く編み進みたいなら1ペアをビーズ2個ではなく4個・6個・・・と増やしてもよいでしょう。
たとえばこちらの画像は1ペアが丸小黒3個と丸小ピンク3個と合計6個で編み進みます。
この作品を1目丸小2個づつで進むと気が遠くなりそうですが、計算上1目丸小6個なので3倍の速さで同じ長さを編むことができます。

通すビーズの目(1ペア)を「山」、次の目を通すために拾って移動する目(1ペア)は「谷」と表現されます。
糸が「山」と「谷」のウェーブを描くように繋がります。
この1ペアのビーズで1目と数えますのでこの編み地の場合は2目のヘリンボーンというとになります。

ヘリンボーンステッチの基本の編み方(1段2目の場合)

1段目

(注)この画像では左側から右側に編み進んでいますが、右利きの方はいつも右側から左側に編み進んだ方がやりやすいでしょう。
❶1ペア1目のビーズを通し、1段下のラダーステッチの作り目の糸のでているビーズから数えて2個めのビーズ(画像では右隣)を上から下に拾います。
❷糸が下に向いていますので隣のビーズを拾って上に出てきます。
❸また2目めとなる1ペア1目のビーズを通します。
端で糸が下を向きますので、編み進む方向つまり上むきに針の向きを変えます。
同色の糸ならこのままターンしてもよいでしょう。
このターンの方法は5種類くらい方法があるのでまた別の機会に動画で説明します。

2段め

❶右側から左側に編み進みます。2段めの1目めとなる1ペア1対のビーズ2個を通し、1段下のビーズを拾います。

❷糸が下に向きましたので左隣(1段め1目め)のビーズを拾って上向きに針を出します。

❸2段め2目めとなる1ペア1対のビーズ2個を通し、1段下のビーズを拾います。



❸ターンをします。右利きの方は編み地を回し(時計・反時計どちら回しでも構いません)右側に糸を出します。

2段めのビーズを下から上に拾います。

端に半目「1/2ペア」を作って段の中央に山「1ペア」を作ることもできます。
つまり同じ2目の太さでも中央に1山=1目、両端に半目で合計2目という編み方です。
同じ2目の太さならよほどの理由がなければ糸回しの山が2つある基本的な作り方の方が良いと思います。

編み地紹介

いろいろな編み地をご紹介します。

基本形 1ペア1対のビーズの左右は同じビーズを使う(一番基本的でつくりやすい)

アレンジ❶ 1対のビーズの左右を違う形・サイズにする

1ペア1対が丸小4個と竹ビーズ1個で成り立っています。

アレンジ❷山の目の頂点にビーズを通す

ところどころに丸小の山の目の頂点にトライアングルビーズをはさんでいます。

立ち上がりに飾りをつける

立ち上がりにビーズを入れたり、ピコットを編んだします。

マルチホールビーズを編み込む

2穴を編み込んだ例です。編み方はyoutube で解説しています。

2穴ヘリンボーン編み方解説  

4穴を編み込んだ例です。編み方はyoutubeで解説しています。

2穴ヘリンボーン編み方解説 

 

糸の上がり下がり

前述したようにヘリンボーンステッチは「山」「谷」を繰り返す糸回しです。
「山」の目を通した後は糸針が下を向き=下がる動作、「谷」の目を拾った後は糸針は上を向き=上がる動作となります。

一般的には1段下のビーズを1個下向きに拾って、隣のビーズを上むきに1個拾う「1下り1上がり」ですが、複数個上がり下がりすることもあります。
何個下がって何個上がるかによって編み地の硬さに影響します。
またヘリンボーンチューブラーなどではこの上がり下がりの個数によってねじれの強さを表現します。

こちらはビーズステッチを習い始めの頃に作ったmasami sato先生のデザイン(©️art studio sugar mammy)です。
2下がり2上がりで編んでいます。編み地が引き締まるので横から見るとウェーブするユニークな編み地です。
糸をたくさん使います。

今日はフラットに編むヘリンボーンについて解説しました。
ヘリンボーンをサーキュラー・チューブラーに編むこともできます。
またスタートの仕方、ターンの仕方についても複数ありヘリンボーンは本当に奥が深いです。
また順次解説記事と動画を作りますのでぜひ楽しみにお待ちくださいね。

ぜひこの記事と動画がヘリンボーンステッチが難しいと苦手意識のある方のお悩み解決になりましたら幸いです。

 

 

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